「恋人と長続きしない」という悩みに潜む本当の危険は

コラム・相談室

「付き合っても、恋人と長続きしなくてすぐ分かれてしまう…」そんな悩みをお持ちの方は、少なくないみたいです。私も何度か友人から、この手の相談を受けたことがあります。

果たして、長続きしないことは問題なのでしょうか?

「恋人と長続きしない」人がすぐ分かれる理由

「恋人が長続きしないんだよね…」という人は、「相手のことが好きか分からなくなった」という理由が多い気がします。おそらくですが、そういった方は付き合い始めのパターンは2つ。

パターン1は、相手のことが「とても好き」という温度感でお付き合いをスタートさせたわけではなく「もしかしたら、好きになれる相手かもしれないから、関係をスタートさせてみよう」。

パターン2は、相手のことを好きになって付き合い始めたけど、いざ関係が始まると、思い描いていた想像とのギャップがあった。

どちらのケースにせよ、「付き合ってみたら、なんか違ったな…」「やっぱり違ったか」ということ発見をし、別れを選択するのです。

「違和感」はずっと、どこにもいかない

「何か違う」という違和感は、たとえ長く付き合ったとしても、変わることはありません。

いい所だけに目を当てて無理にお付き合いを続けても、節々で「違和感」はあり、そのたびに目をつむる労力を使います。

そんな労力は無駄です。違和感に気づいたときに別れることは、むしろ最善の選択肢、それで長続きしないのは自分の時間を大切にしている証ですから、まったく問題がないと私は思います。

注意しなくてはいけないのは「長続きしないこと」ではなく、過度な相手への要求

「違和感」を察知して別れるのは素晴らしいことですが、その違和感が「自分の理想によって作られた完璧像」からの減点方式、という場合には気を付けた方がいいかもしれません。

人間は変わる生き物です。昨日言っていた意見が、明日、なにかをきっかけに変わることなんてよくあります。子供のころ嫌いだったセロリが、大人になったら食べられるようになる、みたいなものです。

お付き合いした相手が、ずっと付き合い始めたころのまま全然変わらない、なんてことはありえません。どこかは成長し、どこかは鈍るのです。「付き合い始めはこうだったのに、こんな風に変化したから受け入れられず別れたい」ということはあることですが、今一度、自分が相手に「過度な要求」をしていないか振り返ってみませんか。

「過度な要求」のラインは人それぞれですが、個人的に思う過度な要求は「変化することを嫌う」こと、「自分のこだわりを相手に押し付ける」ことだと思います。

絶対に譲れないこと以外は、大抵「どうでもいい」と思わないと、赤の他人同士ですから一緒には生きていけません。

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